放っておく力

最近読んだ本の一節を5つ挙げてみました。

◆こうすれば「道は開ける」
思わぬ出来事に見舞われて、パニックに陥った経験は誰しもお持ちでしょう。
そんなときはたいてい、頭が真っ白になって、ただただ、
「どうしよう、どうしよう、どうしよう……………」
という言葉が頭の中をぐるぐる回ります。
この言葉が回っている限り、思考は停止しているのも同然です。そんな状態はとりあえず「強制終了」させましょう。
その際には、「ストップ! ストップ!」「いったん元へ戻ろう!」などと自分に号令をかけるのもいいでしょう。
そうすればとりあえず「どうしよう」がもたらす“負のスパイラル”から抜け出すことができます。
あとは、心静かに、こう考えればいいでしょう。
「いま、できることは何か」
「いま、やるべきことは何か」
そうすればとりあえず「どうしよう」がもたらす“負のスパイラル”から抜け出すことができます。
あとは、心静かに、こう考えればいいでしょう。
「いま、できることは何か」
「いま、やるべきことは何か」
そして、何か行動すれば、解決策が見えてきます。”

ありますよねー、こんな場面。
仕事がたくさん山積みになってて「よし、今日は1日かけてたまった仕事をやっつけるゾ!」と意気込んで会社に行ったら、朝から急な依頼が飛び込んで、たまった仕事が進まない・・・
そんな時こそ、「いま、できることは何か」「いま、やるべきことは何か」を、考えていきたいと思います。

 

◆不安をあれこれ”妄想”しない
はじめてのことに取り組むときや、見知らぬ土地に行くとき、初対面の人に会うときなど、経験したことのないことを前にすると、誰だって不安になります。
あるいはどうしても結果を出さなければならない仕事があるときや、ミスをして謝罪しなければならないときなど、プレッシャーのかかることがあると、やはり不安にならない人などいないでしょう。
いずれの場合も悲観的に考え、よくない結果になることばかりあれこれ妄想してしまうからです。
しかし、よく考えてみてください。「不安になる時間」をたくさん持てば、問題は解決しますか。解決しません。
そういうときは、自分にこういい聞かせましょう。
「終わらない今日はない。やまない雨はない。どんな嫌なこともいつかは終わる」
人間は放っておくと悲観的に物事を考える生き物ですから、意識しないとなかなか思考を後ろ向きから前向きに変えることはできません。
右の言葉を呪文のように唱えて、物事を楽観視する余裕を取り戻しましょう。
そうして極力「楽観的に」考えることができれば、不安が軽減します。”

なんか漠然と不安な時ってありますよね。
スマホを買い替えるとき、本当にこの機種でいいのか、このタイミングでいいのか・・・
悩んでいたら、新機種が出て、価格差もなくて、でもカメラの性能がちょっと悪くて・・・
悩みに悩んでいつまでたっても買い替えることができず、気が付いたら今使っているスマホの電源が入らなくなってパニック!
ちょっと意味合いが違うけど、物事、楽観的に考えていきたいですね!

 

◆ミスをしたときの鉄則
遅刻をしたり、締め切りを守れなかったり、指示されたことを忘れたりなど、何かミスをすると、いいわけをしたくなるものです。
どうしてミスをしてしまったのかを説明することで、「自分の事情をわかってもらいたい」という気持ちがはたらくからでしょう。
ミスをした本人にしてみれば、「いや、いいわけではない。事情を説明しているんだ」とい認識かもしれませんが、聞かされたほうは、単なるいいわけにしか聞こえません。
ですから、言葉を重ねれば重ねるほど、事情をわかろうとするどころか、「くどい」「見苦しい」「そっちの事情など知るもんか」と突き放されるのがオチでしょう。
人の事情というのは、残念ながら、自分以外のほとんどの人にとっては、およそ「他人事」です。
「わかってもらえなくて当たり前」なのです。
そのことを肝に銘じて、特にミスをしたときは、なぜそうなったのか、事情をくどくど説明するより、これからどうしていくかに言葉を費やすよう努めましょう。”

ミスしたとき、ついつい説明をしたくなりますね。
家でエアコンを消さずに、さらに勝手口の鍵を閉め忘れて出かけて妻に叱られる・・・
慌てていたことをくどくど説明し、さらに妻に叱られる・・・
そんな事を繰り返さないよう、言い訳じゃなくて、ミスをなくす、これからの未来の話をしようじゃないか!

 

◆感情に溺れてはいけません
身内や親しい友人・知人が亡くなることほど、悲しい思いをすることはありません。いつまでも悲しみを引きずり、なかなか立ち直れない方もおられるでしょう。
そんな場合にぜひかみしめていただきたい禅の言葉。
それは、「一昧(いちまい)になる」。
悲しいときのみならず、苦しいとき、うれしいとき、感動したときなど、激しい情動があったときは、その感情と一つになって、命を生き切る。
そうして次の瞬間には、気持ちを切り替えて、新しい日々を生きていきなさい、そんな考え方です。
人はこの「一昧になる」時間を持たないと、そのときの感情が中途半端に残り、それを引きずって生きていくことになってしまうのです。「悲しみに溺れる」とは、そういうことです。
ですから悲しいときは、「人前で泣くのはみっともない」などと思わずに、涙がかれるまでとことん泣きましょう。
やがてグッと立ち上がる力がわいてきます。”

昨年、愛犬がなくなりました。
初めの1か月くらいは、本当につらかった。他の犬を見るのもとてもつらかった。
それから数か月、毎日毎日、いまだに生きているかのように写真に語り掛けています。
なかなか気持ちか切り替えられないけど、悲しみだけじゃなく、楽しかった時のことを思い出しながら、これからも愛犬のことを思い出して生きていきます!

 

◆知ったかぶり、聞きかじりが炎上のもと
誰かから聞いた話やテレビで見たこと、SNSで話題になっていることなど、聞きかじった情報を軽々しく口にするのは感心しません。
それも他人の問題に介入する形で、真偽の定かではない情報を振りかざしながら、ああすればいい、こうすればいいと口出しする。
あるいは中途半端にしか理解していないのに、持論をぶつ。
そういった行動は慎んだほうがいいでし う。
無責任に発した言葉で、周囲が混乱する恐れがあるからです。
思いつきの〝聞きかじり情報〟に振り回されて、判断力を狂わせられるのです。それが、いわゆる〝炎上”のもとになります。
とりわけ仕事や家庭の問題に口出しする場合は、間違いのない情報や、自分が熟知していることでなければ発言しない、くらいの慎重さが欲しいところ。
そうでないと、最悪の事態を引き起こす危険性もあるでしょう。
言葉は非常に重いもの。くれぐれも慎重に発言しましょう。”

あるある、こんな場面。
ついつい「知ったかモード」を発動してしまう瞬間。
ネットニュースで聞きかじったこと、特に好きなことの話題などはアブナイ。
持論を展開する前に、本当に自分の知識の正しさ、考えに偏りがないか、いま一度見直したいと思います。

 

いかがだったでしょうか。
普段、自分自身に言い聞かせたいことを挙げてみました。
わが身を振り返りながら、よりよく人生を楽しみたいですね!
では~~~(^^

文責:長谷川 和信

出典:枡野 俊明 著「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」