みなさんは「朗読」って聞いたことがありますか?
ラジオなんかでたまに流れていて、最近はFM富士さんでもよくパーソナリティの方が朗読をしていますが、基本的に、年配の方々向けというイメージがありませんか?
朗読をはじめて3年目。もっと若い人たちにも朗読をしってほしいなと常々思っています。
「朗読」とは、「声に出して読み上げること。特に、詩歌や文章などをその内容をくみとり、感情をこめて読み上げること」デジタル大辞林より
朗読の意味は↑こうです。「内容をくみとり、感情をこめて読み上げる」わかります。
わかりますが、とっても難しい!!
「内容をくみとり、感情をこめる」には、何度も何度も読んで、台詞の部分だけでなく、文章全体を一言一句読み込んで、感情を想像し、声だけで表現しなければなりません。
自分が文字を目で追って読むのと、人に聴いてもらって内容を理解してもらうのは大きな違いがあるということをよーく認識しないと、どんなに練習してもうまくはなりません。
先日、朗読歴10年以上のベテランの方々に混じって、元HNKアナウンサーのレッスンを受けさせてもらいました。
題材は太宰治の『富嶽百景』
教科書に載るような有名作品です。山梨が舞台の作品でもあるので、県内の朗読会では多数読まれています。
正直、下読みの段階からぐったりしました。漢字の読みに悩まされ、句読点の位置をひとつずつ検証して「、」を意識して読むのか、読みに反映せず続けて読むのかを検討する作業だけで、大変でした。
その後、実際に声に出して読むのですが、当然ダメ出しの連続。
「そこは強調して」「無声化ができてない」「緩急が無い」「聴いている人を意識して理解しやすく。今のままじゃほとんど伝わらない」
一度にいっぱい言われて、パニック状態。少しだけ褒められたところもありましたが、忘れちゃいました。気がつけば、4時間も過ぎていて、文字通り「疲労困憊」でした。
「読む」と「聴く」はまったく違う動作です。
自分の「読み」が相手にどう届くか。どう届けたいか。
これって普段のコミュニケーションにも通ずるところがたくさんあるなと、感じました。
そして、朗読にもテクニックが必要で、技術をもっともっと身につけたいと思いました。これは仕事に通じますね。(無理があるかな??)