2025年1月に「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」劇場版が公開された。この作品は、「エヴァンゲリオン」シリーズを手がけたスタジオカラーと、「ガンダム」シリーズを生み出したサンライズが共同制作したことで話題となった。監督は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などを手がけた鶴巻和哉氏、庵野秀明氏も脚本やデザインワークスに参加している。
この映画の公開後、それまであまりサポステに顔を出さなかった利用者や、連絡が途絶えていた利用者がふらっと現れることが増えた。彼らは口々に「長谷川さん、ジークアクスは見ましたか!」と強い口調で尋ねてきた。まだ劇場に行っていないことを伝えると、「早く見に行ってください!」と熱心に勧められた。彼らは一様に「あれを見て長谷川さんがどう感じるか知りたい!」と私の感想を求め、「ネタバレするから詳しくは言えないけど…」と言いながらも、「あれはな~」と複雑な表情を浮かべていた。
サポステに足が遠のいていた人さえも劇場版を見た他者の意見を求めて行動させる「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、一体どのような作品なのかとても興味が湧いた瞬間だった。その後、現役のサポステ利用者と共に劇場へ足を運び、映画を鑑賞した。そして、私を訪ねてきた人たちが複雑な顔をしていた理由がようやく理解できた。同じコンセプトをもとに作成された映画でも、監督や制作会社によって作品の表現が異なり、これほどまでに人々の心を揺さぶるのかと驚いた。
私のもとを訪れたサポステ利用者たちも、それぞれ異なる解釈や受け止め方をしていた。その結果、彼らはその思いを誰かと共有し、意見を聞きたかったのだろう。本当に「ガンダム」という単語は、いつの時代も人を動かすキーワードなのだと改めて感じた。ニュータイプ論一つとっても、富野由悠季氏と庵野秀明氏の視点の違いなど、ガンダムは本当に奥が深い作品であることを再認識した。今回の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」もまた、多くの人々に影響を与え、語り継がれる作品となるのだろう。
イラスト:Copilot
文責:長谷川 和信